証拠というのが重視されるようになって久しいです。
近年「エビデンス」と英語を持ち出してフィーチャーしている感もありますね。
「ネット上の根拠のない情報をうのみにしてはいかん」、ということを背景として出てきたと考えられますが、これが案外効果を発揮していないようでもあります。
相変わらずネット上のうわさや炎上は真実のようにかけめぐり、何かやらかしたとみなされた有名人は、それこそ「お前見たの?」というような状況下、水に落ちた犬のように叩かれまくっています。
かたや、なにか公の悪事(政治家や経済人などの権力私物化)は、証拠ないでしょ?で終わっている。そんな証拠なんか取れるわけがないのに。
しかし一番気になるのは、「証拠がないんだ。なら大丈夫だね!」と思考停止をしている側。
その同じ人が芸能人のゴシップに警察のようになって、「許せん」書き込みをしている。
悲しい話です。
「証拠がない」は危険。「証拠を確認しない」のも危険。
まず自分の頭で考えて、つじつまの合わないことを容易に信じない。自分にも問題がある事を棚上げにしない。
このようにすれば、かえって余計なストレスが溜まらないのじゃないでしょうか?
著者について